自費メニューを増やしたのに選ばれない。値段だけ見て「保険でお願いします」と言われる。 接骨院・整骨院の院長先生から、よくうかがう話です。 原因は施術内容ではなく、自費メニューの説明ページが「メニュー名と金額の一覧」で終わっていることにあります。 このページでは、選ばれる自費メニューページに必要な6項目を、具体的な書き方まで整理します。
この記事でわかること
- 自費メニューが選ばれないページの共通点
- 説明ページに必要な6項目と、それぞれの書き方
- 保険と自費を同じ表に並べてはいけない理由
- 効果を書かずに「受けたい」と思ってもらう方法
1 結論:金額ではなく「何にその金額を使うのか」を書く
「骨盤矯正 5,000円」とだけ書かれていると、患者さんに判断材料がありません。
判断材料がないとき、人はいちばん安いものを選びます。つまり保険です。
自費を選んでもらうには、その金額で何をするのかを、時間と手順で示す必要があります。
2 選ばれないページの共通点
こうなっていませんか
- メニュー名と金額だけが縦に並んでいる
- 保険施術と自費メニューが同じ表に入っている
- 施術時間が書かれていない
- 何回くらい通うのかが分からない
- 初回と2回目以降の金額の違いが書かれていない
- 「◯◯に効果的です」という効果の説明だけがある
3つ以上当てはまる場合、メニューを増やすより先に、いまあるメニューの説明を直すほうが効きます。
3 必要な6項目
- 施術時間
「40分」のように明記します。時間が書いていないと、患者さんは金額の妥当性を判断できません。
- 当日の手順
「問診10分 → 状態の確認10分 → 施術20分」。何をされるか分からない不安が、最大の離脱要因です。
- 誰が担当するか
院長が担当するのか、スタッフが担当するのか。指名できるのか。ここは必ず聞かれます。
- 通院ペースの目安
「はじめは週1回、様子を見ながら間隔を空けていきます」。総額の見通しが立たないと、決断されません。効果ではなくペースとして書きます。
- 初回と2回目以降の金額
初回だけ安いのか、ずっと同じか。ここが不明だと「あとから高くなるのでは」と警戒されます。
- どんな方が受けているか
症状名ではなく生活の場面で書きます。「デスクワークで夕方に腰が重くなる方」「抱っこの姿勢がつらい方」。読んだ人が自分ごとにできます。
4 保険と自費を同じ表に並べない
同じ表に並べると、金額が横並びで比較されます。比較されれば安いほうが選ばれます。 これは説明の巧拙ではなく、表の作り方の問題です。
保険施術=どういう場合に対象になるかの説明(制度の話)
自費メニュー=何を、どれくらいの時間で、どういう手順で行うかの説明(内容の話)
目的が違うものとして、別のセクションに分けて書きます。
柔道整復の療養費は、急性の外傷性である骨折・脱臼・打撲・捻挫が対象です (骨折・脱臼は応急手当を除き医師の同意が必要)。制度上の対象範囲であって、メニューの選択肢ではありません。 ページ上でもそのように扱うほうが、患者さんにとっても分かりやすくなります。
5 効果を書かずに伝える
書けないもの
柔道整復師法では広告できる事項が限定的に列挙されており、効能・効果の訴求は含まれていません。「治ります」「改善します」といった断定、施術前後の比較写真、症例数の掲示は避けてください。判断に迷う場合は所轄の保健所にご確認ください。
ここで多くの院が手が止まります。ですが、効果を書かなくても伝わります。 上の6項目は、すべて効果の記述を含みません。にもかかわらず、読んだ人は 「ここは丁寧そうだ」「自分に合いそうだ」と判断できます。
✕「骨盤の歪みを改善します」 → ○「40分かけて、立ち方と歩き方を見たうえで施術します」
✕「肩こりに効果的です」 → ○「デスクワークで夕方に肩が重くなる方が多く受けています」
6 よくあるご質問
メニューは何種類くらいがよいですか。
3つ前後が上限です。選択肢が多いと選べなくなり、結局いちばん安いものが選ばれます。種類を増やすより、いまあるメニューを6項目で書き切るほうが先です。
回数券は載せるべきですか。
単発の説明が整ってから載せてください。1回の内容が分からない状態で回数券だけ見せると、警戒されます。載せる場合は、有効期限と返金の可否も併記してください。書いていないと後でトラブルになります。
値上げをしたいのですが、離れられないか不安です。
金額だけを変えると離れます。金額を上げるときは、必ず内容の説明を先に厚くしてください。時間・手順・担当者が明確になっていれば、金額の根拠が伝わります。
7 まとめ
- 判断材料がなければ、安いほうが選ばれる
金額ではなく「何にその金額を使うのか」を書きます。
- 6項目で書き切る
時間・手順・担当者・通院ペース・初回と2回目以降・どんな方が受けているか。
- 効果を書かなくても伝わる
6項目はいずれも効果の記述を含みません。規制に触れずに選ばれるページが作れます。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、施術の効果を示すものではありません。
※療養費の取り扱いや広告表現に関する解釈は、所轄の保健所・保険者等にご確認ください。

