毎月の掲載料は決して安くない。それなのに、掲載順位が変わったり近隣院がキャンペーンを出したりすると問い合わせが減る。 かといって止めれば新患がゼロになりそうで動けない。 治療院のポータルサイト依存は、この「止めたいが止められない」状態で固定されます。 このページでは、いきなり解約せずに依存から抜ける順番を整理します。
この記事でわかること
- いきなり解約してはいけない理由
- 抜ける前に把握しておく3つの数字
- 自院サイトを「原本」にするという考え方
- 減らしていく順番(4段階)
- ポータルを続けたほうがよいケース
1 結論:解約が先ではない。順番が逆
ポータルを止めてから自院集客を強化しようとすると、その間の新患が落ち込みます。
正しい順番は逆です。自院サイトとGoogleマップ経由の新患が月に何件あるかを把握し、それが掲載料に見合ってから減らす。
把握しないまま止めるのは、賭けです。
2 なぜ依存が固定されるのか
- どこから来たかを聞いていない
これが最大の原因です。ポータル経由が何件で、自院サイト経由が何件かを知らないため、止めた場合の影響が読めません。読めないから止められません。
- 自院サイトが「原本」になっていない
ポータル側のページのほうが情報が新しく、写真も多い。この状態では、止めた瞬間に情報が薄いほうだけが残ります。
- 値上げに抗えない構造
掲載料が上がっても、依存していれば飲むしかありません。交渉力は「他にも経路がある」ことからしか生まれません。
3 抜ける前に把握する3つの数字
この3つが分かれば判断できます
- 新患が「どこで知ったか」の内訳(問診票に1行足すだけで、翌月から取れます)
- ポータル経由の新患数(管理画面で確認できることが多い)
- Googleビジネスプロフィールのルートのリクエスト数と、サイトからの予約数
1つ目が最重要です。費用ゼロで、翌月から実データが手に入り、以降のすべての判断の土台になります。
ポータル経由の新患数 × 新患1人あたりの価値 > 月額掲載料 なら、続ける価値があります。
逆に、掲載料が新患3人分なのに月2人しか来ていないなら、その分を自院サイトや広告に回すほうが合理的です。
4 自院サイトを「原本」にする
ポータルに載せている情報のほうが充実している、という院は多くあります。 写真も、メニューも、料金も、ポータル側のほうが新しい。これは資産を他社に預けている状態です。
自院サイトに揃っていますか
- 料金(初回◯分◯円、2回目以降)
- 施術者の顔写真・経歴・保有資格
- 初回の流れ(時間配分つき)
- 院内・施術スペースの写真
- 営業時間・定休日・アクセス
- スマホで3タップ以内の予約導線
ポータルに載せている情報は、すべて自院サイトにもあるべきです。まずここを埋めてください。
あわせてGoogleビジネスプロフィールを整えてください。写真10枚以上、口コミへの返信、 ウェブサイトと予約のリンク設定。費用がかからず、着手から反映までが早いため、ここが最初の代替経路になります。
5 減らしていく順番
- 第1段階:計測を始める(今月)
問診票に「どこで知りましたか」の1行を追加。ポータル管理画面の数字も月ごとに記録します。解約はまだしません。
- 第2段階:自院側を原本にする(1〜2ヶ月目)
自院サイトとGoogleビジネスプロフィールを、ポータル掲載情報と同等以上にします。
- 第3段階:プランを下げる(3ヶ月目以降)
いきなり解約せず、まず下位プランに落として影響を見ます。新患が想定内の減少なら、次に進めます。
- 第4段階:判断する
自院経由の新患が掲載料分を上回っていれば解約。届いていなければ、その差額を広告に回すという選択もあります。
第3段階を飛ばさないでください。プランを下げれば、解約したときの影響が小さいリスクで測れます。 測ってから決めるほうが、迷い続けるより早く終わります。
6 続けたほうがよいケース
開業して間もない(自院サイトが検索で評価されるまで時間がかかるため、その間の経路として必要)
ポータル経由の新患が掲載料を明確に上回っている(機能しているものを止める理由はありません)
予約枠にまだ余裕が大きい(経路を減らす局面ではありません)
ポータルそのものが悪いわけではありません。問題なのは「そこしか経路がない」状態です。 経路が複数あれば、掲載料が上がったときに判断できます。目的は解約ではなく、選べる状態を作ることです。
あわせて読みたい 治療院のマーケティング完全ガイド|商圏が狭い業種の集患は「順番」で決まります7 よくあるご質問
自院サイトが検索に出るまで、どのくらいかかりますか。
院名での検索(指名検索)は比較的早く出ます。「地域名+業態」での上位表示は3〜6ヶ月程度を見てください。ただし治療院は商圏が狭いため、Googleビジネスプロフィールのほうが早く効きます(1〜2ヶ月)。まずそちらを整えるのが現実的です。
ポータル経由の患者さんは、質が違うと感じます。
よくうかがう話です。価格や割引で選んで来られるため、継続につながりにくい傾向があります。ただしこれは感覚ではなく数字で確認してください。ポータル経由の方の平均来院回数を出すと、判断がはっきりします。新患数ではなく継続回数で比べるのがポイントです。
解約すると、掲載ページはどうなりますか。
サービスによって扱いが異なります。解約前に必ず確認してください。ページが残る場合、古い情報が検索結果に出続けることがあります。その場合は、掲載内容を最新に更新してから解約するほうが安全です。
8 まとめ
- 解約が先ではない
自院経由の新患数を把握してから減らします。順番を逆にすると新患が落ち込みます。
- 問診票に1行足すことから始める
費用ゼロ、翌月からデータが取れ、すべての判断の土台になります。
- 目的は解約ではなく、選べる状態を作ること
経路が複数あれば、値上げされても判断できます。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、施術の効果を示すものではありません。
※各ポータルサイトの契約条件・掲載仕様は変更される場合があります。解約前に必ずご確認ください。

