接骨院のマーケティング|保険から自費へ移す院が、WEBで最初に変える場所

接骨院のマーケティング|保険から自費へ移す院が、WEBで最初に変える場所 治療院マーケティング

接骨院・整骨院のマーケティングは、鍼灸院や整体院とは前提が違います。 療養費(保険)という収入の柱が細っていく一方で、自費メニューをどう選んでもらうかに移行している最中だからです。 ここを踏まえずに「集客ノウハウ」だけを持ち込んでも噛み合いません。 このページでは、接骨院に固有の構造から順に、何をどの順番で変えるかを整理します。

この記事でわかること

  • 接骨院のマーケティングが他業態と決定的に違う3つの理由
  • 保険中心から自費中心へ移すとき、WEBで最初に変えるページ
  • 「保険が使えます」を前面に出してはいけない理由
  • 競合密度が高い商圏で、どこで差がつくのか
  • 広告可能事項の制約(柔道整復師法)と、その中でできること

1 結論:接骨院のマーケティングは「自費をどう選んでもらうか」に集約される

結論

接骨院のWEB施策は、突き詰めると次の1点に集約されます。

「保険で通えるから来ていた人」ではなく、「この院の施術にお金を払いたい人」に見つけてもらうこと。

新患の数だけを追うと、保険で数回来て消える層が増えます。院の売上はほとんど変わりません。

柔道整復の療養費は、急性の外傷性である骨折・脱臼・打撲・捻挫が対象です(骨折・脱臼は応急手当を除き医師の同意が必要)。 慢性的な肩こりや疲労は対象になりません。加えて、多部位・長期・頻回の請求には照会や審査が入ります。

つまり保険の範囲は制度上ここから広がりません。 売上を伸ばす方向は、必然的に「自費メニューをどう選んでもらうか」になります。 WEBマーケティングもそこに合わせて設計しないと、集めた新患が売上につながりません。

2 他業態と違う3つの前提

接骨院・整骨院鍼灸院・整体院
収入の構造保険+自費の二階建てほぼ自費のみ
1回単価保険は数百円/自費は3,000〜8,000円4,000〜10,000円
来院頻度週1〜2と非常に高い週1〜隔週
競合密度最も高い(徒歩圏に複数あることが多い)やや低い
主戦場Googleマップ検索・SNS・紹介
  1. 来院頻度が飛び抜けて高い

    週1〜2回の来院は、他業態にない条件です。予約枠の埋まり方と、連絡手段の有無が売上を直接左右します。新患獲得より先に、ここを整えるほうが効きます。

  2. 競合密度が最も高い

    徒歩圏に複数あることが珍しくありません。「見つかる」だけでは足りず、「比較されて選ばれる」段階の作り込みが必須になります。

  3. 収入が二階建てで、上の階を伸ばすしかない

    保険の範囲は制度で決まっています。伸ばせるのは自費だけです。WEBの役割は「自費を選ぶ理由」を先に伝えることになります。

3 「保険が使えます」を入口にしてはいけない

ホームページやGoogleマップの説明文で、最初に目立つのが「各種保険取扱」になっている院は多くあります。 ですが、これを入口の訴求にすると、集まるのは安く通いたい層です。

何が起きるか

保険で通える範囲だけを希望する方が増える → 自費の説明が通らない → 数回で終わる → 新患数は増えたのに売上が動かない

保険の取り扱いは書いてよい事実です(医療保険療養費支給申請ができる旨は、広告可能事項として挙げられています)。 ただし置く場所が違います。入口ではなく、料金ページの中に事実として書く。 入口に置くのは、その院を選ぶ理由のほうです。

入口に置くべきもの

  • 誰が施術するのか(施術者の顔・経歴・保有資格)
  • 初回に何をするのか(当日の流れ)
  • いくらかかるのか(初回◯分◯円)
  • どんな状態の人が来ているのか(症状名ではなく生活の場面の言葉で)

「保険が使えます」は、この4つの後ろに置きます。順番を変えるだけで、来る人の層が変わります。

4 自費へ移すとき、WEBで最初に変える1ページ

自費移行というと、院内の説明トークや回数券の設計から手をつけがちです。 ですがWEB側で先に変えるべきなのは「料金ページ」です。

  1. 保険と自費を、同じ表に並べない

    並べると必ず安いほうが選ばれます。目的が違うものとして、別のセクションに分けて説明します。

  2. 自費メニューを「時間×内容×金額」で書く

    「骨盤矯正 5,000円」では何をされるか分かりません。「40分/◯◯を確認したうえで◯◯を行います/5,000円」まで書きます。

  3. 初回体験の枠を明示する

    初めての方がいちばん知りたいのは「初回いくらで、何分で、何をされるか」です。ここが不明なだけで候補から外れます。

  4. 通院の目安を書く

    「何回くらい通うのか」が書いていないと、金額の総額が読めず不安になります。効果を断定せず、通院ペースの目安として書きます。

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5 競合が密集した商圏で差がつく場所

接骨院は徒歩圏に複数あることが多く、「見つかる」だけでは新患になりません。 比較されたうえで選ばれる必要があります。そして比較は、ほぼGoogleマップ上で終わります。

比較されている3点

写真の枚数と中身/口コミの数と返信の有無/料金が分かるかどうか。

この3つで負けている院は、どれだけ検索順位が高くても選ばれません。

特に効くのが施術者本人が写っている写真です。接骨院は身体に触れる施術です。 「誰に触られるのか」が分からない不安は、他業種より大きい。 外観と院内だけの院と、施術者の顔が見える院とでは、同じ星の数でも選ばれ方が変わります。

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6 柔道整復師法の広告制約の中でできること

柔道整復師法では、広告できる事項が限定的に列挙されています。 医科・歯科のように「条件を満たせば書ける」という仕組みがなく、この点では制約が強い構造です。

避けたほうがよい表現

「治る」「改善します」といった断定的な表現、施術前後の比較写真、症例数や治療実績の掲示、「地域No.1」などの表示。施術所の名称に「腰痛専門」のような語を足すことも、Googleビジネスプロフィールの停止につながります。判断に迷う場合は所轄の保健所にご確認ください。

制約が強いと不利に見えますが、逆でもあります。 効果を書けないぶん、書けるもの(誰が・何を・いくらで・どんな流れで)で差をつけるしかない。 そしてこの4つは、実は患者さんがいちばん知りたい情報です。 規制に合わせて書き換えると、結果的に選ばれやすいページになります。

7 見る数字

見る数字どこで何が分かるか
表示回数・ルート・通話Googleビジネスプロフィール見つかっているか/選ばれているか
新患のうち自費を選んだ割合院内の記録接骨院で最も重要な指標
新患が「どこで知ったか」問診票どのチャネルが効いているか
稼働率・当日キャンセル数予約台帳埋め戻せる金額

新患数だけを見ないでください。接骨院の場合、新患数が増えても自費率が下がれば売上は伸びません。 この2つは必ずセットで見ます。

8 よくあるご質問

自費メニューを増やせば売上は上がりますか。

メニューを増やすことと、選ばれることは別です。増やす前に、いまある自費メニューの説明が「時間・内容・金額」で書かれているかを確認してください。説明が足りないまま種類だけ増えると、患者さんは選べなくなり、結局いちばん安いものを選びます。

近くに新しい整骨院ができて、新患が減りました。

まずGoogleビジネスプロフィールの表示回数とルートのリクエストを前年同期と比べてください。表示回数が落ちているなら見つかっていない、表示回数は同じでルートが落ちているなら比較で負けています。後者なら、写真と口コミ返信で今日から巻き返せます。

ポータルサイトの掲載はやめるべきですか。

いきなり止めないでください。まず自院サイトとGoogleマップ経由の新患が月に何件あるかを把握します。その数が掲載料に見合ってから、段階的に減らします。順番を逆にすると、新患が一時的に落ち込みます。

9 まとめ

  1. 伸ばせるのは自費だけ

    保険の範囲は制度で決まっています。WEBの役割は「自費を選ぶ理由」を先に伝えることです。

  2. 「保険が使えます」は入口に置かない

    置く場所を料金ページに移すだけで、来る人の層が変わります。

  3. 比較はGoogleマップで終わる

    写真・口コミ返信・料金の3点。特に施術者本人の写真が効きます。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、施術の効果を示すものではありません。
※療養費の取り扱いや広告表現に関する解釈は、所轄の保健所・保険者等にご確認ください。

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