料金も施術メニューも載せたのに、初めての方から「何分くらいかかりますか」「どのメニューで予約すればいいですか」と聞かれる。その質問は、ホームページで補える案内を見つける手がかりです。この記事では、鍼灸院・整体院・接骨院の「初めての方へ」ページを、来院前の疑問に答える順番で作る方法をまとめます。掲載文案と制作担当者への依頼文まで用意しました。
この記事でできること
- 初回来院の案内に必要な7項目を点検する
- 料金・所要時間・予約方法の文案を自院の運用に合わせて作る
- ページ修正を依頼し、公開後に確認する
掲載例は説明用のひな形です。実際の料金・対応範囲・受付条件を確認してから使ってください。
「初めての方へ」は、来院する日の段取りを伝えるページ
施術紹介では「どのような考え方で対応するか」を、初回案内では「自分が来院するならどう動くか」を伝えます。両方のページに同じ長い説明を載せる必要はありません。初めての人が知りたい時間・費用・持ち物・受付方法を一か所にまとめ、詳しい施術内容にはリンクで案内します。
まず、最近受けた初回問い合わせを振り返ってください。受付の方がいれば、「初めての方から繰り返し聞かれること」を3つ挙げてもらいます。氏名や症状などの個人情報を公開する必要はありません。「滞在時間」「服装」「メニューの選択」のように、質問の種類だけを整理します。
最初に直すのは、実際に聞かれているのにページで答えが見つからない項目です。すべてを一度に作り替えず、質問と掲載箇所を対応させると修正範囲を決めやすくなります。
ホームページ以外も含めて取り組む順番を整理したい場合は、治療院の経営を考える記事も参照してください。ここでは初回来院の案内に範囲を絞ります。
初回来院の案内に掲載する7項目
| 項目 | 確認すること | ページに書くこと |
|---|---|---|
| 1. 受付対象 | 初回に選べるメニューは何か | メニュー名と、選択に迷う場合の相談方法 |
| 2. 初回の費用 | 初回料・施術料・別料金の条件 | 支払総額が分かる内訳と、変動する場合の説明 |
| 3. 所要時間 | 受付から会計までの目安 | 施術時間との違い、到着時刻の指定があるか |
| 4. 当日の流れ | 実際の受付・説明・施術・会計の順番 | 初めて来た人が行うことを短く順番に |
| 5. 持ち物・服装 | 必要な物と、院で用意できる物 | 必須と任意を分け、着替えの有無を明記 |
| 6. 行き方 | 入口・階数・駐車場所 | 迷いやすい場所の写真やアクセスページへのリンク |
| 7. 予約・変更方法 | 各窓口で何を受け付けるか | 初回予約の窓口、返信の扱い、変更時の連絡方法 |
「必ず7つの見出しを作る」という意味ではありません。すでに料金表やアクセスページが整っているなら、初回案内には要点だけを書き、詳しい情報へリンクしてください。金額を複数ページに載せる場合は、更新する場所の一覧も残します。
院内で確認してから使える、3つの文案例
1. 施術時間と滞在時間を分ける
「初回60分」とだけ書くと、施術だけで60分なのか、受付や説明を含むのかが分かりません。患者さんが前後の予定を組めるように、何を含む時間かを書きます。
初回は、受付・お話の確認・施術・お会計を含めて約[ ]分が目安です。施術自体の時間は約[ ]分です。終了時刻にご希望がある場合は、ご予約時にお知らせください。
最後の一文は、終了時刻の相談に対応できる院だけで使います。時間が変わる条件がある場合はその旨を添え、対応できない約束を足さないようにします。
2. 初回料金を「合計で何に払うか」が分かる形にする
[メニュー名]の初回料金は、合計[ ]円(税込)です。内訳は、初回料[ ]円・施術料[ ]円です。[別料金になる選択肢]をご希望の場合は、内容と金額をご案内してからお申し込みを確認します。
料金が一定でない場合は、確定していない合計を作らず、何によって変わるか、いつ確認できるかを書きます。割引がある院では、対象メニュー・利用条件・予約窓口を通常料金と混同しない位置に置きます。新しい割引を作る必要はありません。
3. LINEの送信と、予約確定を区別する
初回のご予約は[WEB予約/LINE/電話]で受け付けています。LINEでは[送っていただきたい内容]をお知らせください。[院からの日時確定の返信]をもって予約完了となります。[返信できる時間帯や休業日の扱い]をご確認ください。
これは返信で日時を確定する運用の例です。即時予約システムを使う場合は、その実際の完了画面に合わせて書き換えます。メニュー選択が必要な予約画面なら、初めての方が選ぶ項目名をホームページ側でも同じ表記にします。
これらは案内文のひな形で、施術の適応・効果や保険の対象を判断する文例ではありません。事実と異なる料金・時間・受付条件は記載せず、院の責任者が内容を確認してから公開してください。
ページを作ったら、必要な場所から見つけられるようにする
初回案内を増やしても、リンクが見つからなければ読んでもらう機会が限られます。トップページだけでなく、初めての人が検討するメニューページや料金ページからも案内を確認できるようにします。
- トップに「初めての方へ」と分かるリンクがある
- 料金ページから初回の流れへ移動できる
- 初回案内の終わりに、対象の予約窓口へのリンクがある
- 予約ボタンの名称と、移動先の用途が一致している
- スマートフォンで押したとき、古い予約先や別店舗に進まない
LINE・電話・WEB予約を全部同じ大きさで並べる前に、窓口ごとの用途を整理します。たとえば「日時を選んで予約」「メニューの選択を相談」のように分けられるのは、実際にその対応ができる場合です。受付体制を変えず、表示だけで相談対応を約束しないでください。
予約システム側の点検は、WEB予約を入れても予約が増えないときの確認点で扱っています。初回案内と予約画面を、別々の担当者が更新している院では両方を一緒に確認します。
制作担当者に送れる修正依頼のひな形
「予約が増えるページにしてください」だけでは、修正箇所と完了条件が伝わりません。ページURL・掲載する事実・リンク先・確認方法まで渡します。
対象ページ:[URL]
目的:初めての方が、費用・滞在時間・予約確定までの流れを確認できるようにする。
追加する内容:[院内で確認した料金、時間、持ち物、予約条件]
変更するリンク:[現在のボタン名とリンク先]→[変更後]
関連する修正先:[トップ、料金、メニューの各URL]
完了条件:スマートフォンで文字と表が読めること。ボタンから正しい予約先へ進めること。料金・窓口の説明が他ページと一致すること。
公開前:修正後の画面を院で確認する。元の原稿も保管する。
金額欄を空欄のまま公開せず、院の確認担当者を1人決めてください。制作費が別途かかる契約なら、作業範囲と見積もりを確認してから依頼します。全面リニューアルが必要かは、この案内だけで判断せず、既存ページの修正で足りる範囲を先に整理します。
公開後は、質問と予約の記録を分けて見る
公開直後は、院のスマートフォンでトップから初回案内、予約窓口まで進みます。実際の予約送信は院のテスト手順がある場合に限り、確認のために一般の予約枠を不用意に埋めないようにします。入口の写真、営業時間、電話番号もこの機会に照合してください。
| 時期 | 確認すること | 残す記録 |
|---|---|---|
| 公開前 | よくある質問と既存案内の不足 | 質問の種類、対象URL、修正前の原稿 |
| 公開当日 | 表示・リンク・予約条件の一致 | 確認日、端末、修正した箇所 |
| 2〜4週間後 | 同じ質問が続くか、別の疑問が出たか | 問い合わせ件数と内容の分類、取得できる予約実績 |
期間は院の問い合わせ数に合わせて延ばしてください。質問が減っても、閲覧者自体が減っていれば「分かりやすくなった」とは言い切れません。計測できるならページ閲覧数・予約ボタン利用数・実際の初回予約数を別々に記録します。ボタンを押した件数を予約件数と扱わず、取得できない数字を0件にしないことも大切です。
よくある質問
専用ページを新しく作る必要がありますか?
既存の料金・アクセス・メニューページで必要な案内が揃い、初めての方がたどれるなら、ページを増やすこと自体を目的にしなくて構いません。情報が散らばっているときに、要点をまとめるページとして検討します。
院内写真は必要ですか?
入口や着替え場所など、文章だけでは判断しづらい案内を補える写真を選びます。現状と異なる写真は更新し、患者さんなどの個人が写る場合は掲載の扱いを確認してください。写真の枚数より、どの疑問に答えるかで選びます。
修正すれば予約は増えますか?
予約増を保証するものではありません。そもそもサイトを見られていない場合や、希望の日時に空きがない場合など、別の要因もあります。まず案内の不一致を解消し、変更前後の条件をそろえて観測します。
自院では、どの案内から直すべきか迷ったら
治療院WEBの無料個別診断では、公開されているホームページの案内を確認し、優先して見直す項目・理由・ご自身で取り組める手順を整理します。「初回案内を見てほしい」と申込欄に添えていただければ、確認したい箇所が伝わります。
受付後にダウンロードできる共通ガイドと、個別に確認するレポートは別の資料です。URL入力直後の自動診断・即時配送ではありません。診断後の営業や、何らかの契約が発生することはございません。

