SEOの話になると、必ず「キーワード選定」が出てきます。 ですが治療院の場合、選び方の前に、そもそも狙うべき範囲が他業種と違います。 商圏が徒歩5〜10分しかないため、検索数の多いキーワードを狙っても意味がないことが多いのです。 このページでは、治療院に固有の前提を踏まえたキーワードの決め方を整理します。
この記事でわかること
- 検索数を基準にしてはいけない理由
- 治療院が狙う3つのキーワードの型
- 検索意図の見分け方(調べたいのか、行きたいのか)
- キーワードを見つける方法(ツールを使わない方法を含む)
- 1ページに1キーワードの原則
1 結論:検索数ではなく、通える人が含まれているか
「腰痛 治し方」は月に何万回と検索されます。ですが、そのほとんどは通えない場所の人です。
治療院で見るべきなのは検索数ではなく、「その言葉で検索した人のうち、何人が通える距離にいるか」です。
だから地域名の入った、検索数の少ないキーワードのほうが価値が高くなります。
月10回しか検索されない「◯◯市 鍼灸院 腰」でも、その10人は全員が通える距離にいます。 月3万回検索される「腰痛 ストレッチ」より、はるかに来院につながります。
2 狙う3つの型
- 型1:地域名 + 業態
「◯◯市 接骨院」「◯◯駅 鍼灸院」。最も基本で、最も競合が多い型です。トップページで狙います。ただしこの検索の多くはGoogleマップの枠で完結するため、MEOの整備とセットで考えます。
- 型2:地域名 + 状況
「◯◯市 産後 骨盤」「◯◯駅 整体 日曜」。競合が一気に減ります。治療院がいちばん取りやすい型です。施術メニューごとのページで狙います。
- 型3:生活の場面(地域名なし)
「朝 起き上がれない 腰」「デスクワーク 夕方 首」。地域名が入らないため商圏外の人も含まれますが、競合が少なく、悩みが深い層が読みます。鍼灸院のように商圏が広い業態では特に有効です。
型2 → 型1 → 型3 です。
型1は競合が最も多く、MEO側の要素も絡むため時間がかかります。型2はページを1本作るだけで取れることがあります。
3 検索意図を見分ける
同じ「腰痛」でも、調べたいのか、行きたいのかで、必要なページがまったく違います。
| 検索の例 | 何をしたいか | 治療院が狙うべきか |
|---|---|---|
| 腰痛 ストレッチ 方法 | 自分で解決したい | 狙わない(来院につながりにくい) |
| 腰痛 原因 | 知りたい | 優先度は低い |
| ◯◯市 整体 腰 | 行く場所を探している | 最優先 |
| 整体 腰 料金 | 比較している | 狙う(料金ページで受ける) |
| ◯◯整体院 | その院を探している(指名) | 必ず取る |
セルフケア系のキーワードは、フォロワーや閲覧数は増えても来院にはつながりにくいのが実情です。 見ている人は「自分で解決する方法」を探しているためです。 書くこと自体は構いませんが、集患の主軸には置かないでください。
4 キーワードの見つけ方
ツールを使う前に、手元にある材料から始めてください。そのほうが精度が高くなります。
- 問い合わせフォームの自由記述を読み返す
患者さんが自分の言葉で書いた文章です。ここに出てくる表現が、そのまま検索語になります。
- 初回問診で聞いた言葉をメモする
「どういうときにつらいですか」の答えが、次のページの見出しになります。
- Googleサーチコンソールの検索語を見る
すでにサイトがあるなら、実際にどんな言葉で表示されているかが分かります。無料です。
- Googleの検索候補と「他の人はこちらも検索」を見る
検索窓に「◯◯市 整体」と入れたときに出る候補と、検索結果の下部に出る関連ワード。実際に検索されている言葉です。
- Googleビジネスプロフィールの検索語句を見る
パフォーマンス画面で、どんな言葉で自院が見つかったかが確認できます。MEOとSEOの両方に使えます。
サーチコンソールの検索語句/GBPの検索語句/問い合わせの自由記述。
いずれも無料で、自院に実際に来ている検索なので、外部ツールの推定値より確実です。
5 1ページに1キーワード
1ページに詰め込まない
「腰痛・肩こり・膝痛・産後骨盤・スポーツ障害」を1ページにまとめると、そのページはどの検索にも中途半端に対応することになります。結果、どれでも上位に出ません。
メニューごとにページを分けてください。1ページ1テーマが原則です。
1ページを作るときの構成
- タイトルタグに地域名+そのテーマ
- h1は生活の場面の言葉で(症状名の羅列にしない)
- その状態の描写(3〜5行)
- 初回の流れ(時間配分つき)
- 施術の内容
- 通院ペースの目安
- 料金
- 予約方法
この構成は、SEOのためというより読んだ人が判断できるようにするためのものです。結果として検索にも効きます。
ページ数は多くなくて構いません。実際に来ている方の相談内容が多い順に、3〜5本で十分です。 商圏が狭い業種で記事数を競う必要はありません。
6 狙わなくてよいキーワード
優先度が低いもの
- セルフケア・ストレッチ系(自分で解決したい人が読みます)
- 症状名の単体(医療機関や大手メディアが上位を占めています)
- 全国規模の一般語(「整体とは」「鍼灸の効果」など)
- 資格・学校・求人に関する語(患者さんの検索ではありません)
3つ目については、そもそも「◯◯とは」を調べている人は、まだ院を探す段階にいません。
症状名を狙うときの注意
症状名のページは競合が強いだけでなく、書き方が効能の訴求に近づきやすいという問題があります。あはき法・柔道整復師法では広告できる事項が限定的に列挙されており、「◯◯が治る」「◯◯に効く」といった表現は避けてください。生活の場面の言葉で書けば、この問題からも遠ざかります。
7 よくあるご質問
キーワードツールは使ったほうがよいですか。
必須ではありません。地域名を含むキーワードは検索数が少なく、ツールでは「データなし」と表示されることがよくあります。数字が出ないだけで、実際には検索されています。ツールの数値を基準にすると、治療院が狙うべきキーワードを取りこぼします。
競合が使っているキーワードを真似すべきですか。
参考にはなりますが、そのまま追いかけると同じ土俵で戦うことになります。近隣の競合が「腰痛」で作っているなら、自院は「朝、起き上がるとき」で作る。同じ人を狙いながら、競合の少ない入口を取るほうが現実的です。
キーワードを決めたあと、どのくらいで順位が出ますか。
新規ページなら3〜4ヶ月を見てください。既存ページのタイトルタグ修正なら数週間から動くことがあります。指名検索(院名)は比較的早く出ます。
8 まとめ
- 検索数ではなく、通える人が含まれているか
月10回でも、全員が通える距離ならそちらが価値があります。
- まず「地域名+状況」から
競合が一気に減り、ページ1本で取れることがあります。
- 材料は手元にある
問い合わせの自由記述、サーチコンソール、GBPの検索語句。いずれも無料で確実です。
15項目に答えるだけで、先生の院のWEB集患がいまどの段階でつまずいているかが点数で出ます。ご希望の方には、実際にサイトとGoogleマップを開いて確認した精査レポートを無料でお送りします。ご登録は不要です。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、検索順位や集患の成果を保証するものではありません。
※検索エンジンの仕様・評価基準は変更される場合があります。
※広告表現に関する法令解釈は、所轄の保健所等にご確認ください。

